私の人生を変えたストーリー3 手術からの学び

いよいよ入院の日がやってきました。

 

手術前日に入院。

 

眼専門の病院だったので重い気持ちにはならなかったですが、

手術はもちろん入院も初めてなので、やっぱり不安。

 

当日は、感染を防ぐために、まずまつ毛のカットから。

 

これも結構怖かった。

 

 

眼の近くでハサミを扱われることなど通常ない事だからです。

 

 

そしていよいよ手術室へ!

 

そして口から挿管麻酔をされたら、気を失い、気が付いたら部屋のべッドの上。

 

麻酔の副作用か、気持ち悪さと頭の痛さがしばらく続き

2度と全身麻酔は受けたくないと思いました。

 

 

それから1週間下向きの生活。

なぜ?

眼底を手術しているので、上を向くと眼底に圧がかかるからとのこと。

先生曰く、予後が大事だと。

 

 

よく整体院でみる顔を入れられるように穴が開いたべッドに下を向いて寝る生活。

腕はしびれるはで、まじ寝られません。

 

食事もお手洗いも下を向いての日々。

 

きっと神様が今まで身体を粗末にしてきたから反省しろと言っているんだと思い、

毎日下向き、毎日反省の日々。

 

しかし、ほんと下向きでは寝られない!

 

 

当たり前のように、上を向いて寝られるありがたさを痛感しました。

と同時に、この時やっと、

健康のありがたさ、当たり前のありがたさに気付いた様な気がします。

 

 

同じ病室には、糖尿病を悪化させて、ある日突然視力を失った方がいましたが、

その人の話を聞いていて、なおさら考えさせられました。

 

 

その人は、糖尿病を甘くみていたと言っていたのです。

 

麻雀をしていたらいきなりシャッターが閉まるかのごとく眼が見えなくなった。

と笑って言っていましたが、ホント笑いごとではない。

 

自分もそうだったが、ある日というのは突然来るものなのだ。

 

明日、いや、今日この後、元気でいられる補償などないのだ。

 

 

1週間の入院生活も終わり退院しましたが、

実は手術した眼にはオイルなるものが入っていて

もう一度そのオイルを抜く手術が必要だったのです。

 

今度の手術は1時間半!

 

もちろん、術後の辛い全身麻酔はNG!

 

という訳で、部分麻酔で望みました。

 

 

またまた、手術の日がやってきて入院。

 

今度は、部分麻酔による手術です。

 

 

手術室に入る前に何故かお手玉を持たされたのです?????

 

 

「なぜ?」

 

 

この答えは手術が始まってすぐに分かりました。

 

 

手術台に乗せられ、頭を固定されて先生の「では始めます。」

の言葉と同時に迫りくる麻酔の注射針!

 

手に力が入る。

 

あっ、お手玉はこのために必要だったんだ!

 

 

注射針は、怖いも何もすぐに眼にブスリ。

 

 

麻酔を眼に打たれしばらくしたら、先生が「効いてないかな?」なる言葉。

 

え!まさかもう一回打つの?勘弁してよ!

 

 

心の叫びが届いたのか、「大丈夫、効いてる。」と先生の声。

 

よかった!(ほっ!)

 

も、つかの間すぐに「メス・カッター」などという声が聞こえ、

 

さらに手には力が!

 

お手玉君ありがとう!(心の中で)

 

 

部分麻酔での手術は、全ての会話が聞こえます。

 

そりゃ力はいります!

 

時間よ早くすぎてくれー。と願うばかり!

 

 

 

終盤に差し掛かり、先生が注射なる物を眼に打っていた時に

 

4回聞こえた言葉「入らないな、入らないな、入らないな、入らないな」

 

 

一体何が入らないの?

 

 

と、言ったかと思うと、後は任せたと、違う先生にバトンタッチ。

 

 

 

不安指数ピーク!

 

 

 

上手くいったの?どうなの?

 

 

手術が終わり手術室にいた若い先生らしき人に

「私の手術は上手くいったのでしょうか?」

と尋ねたところ、「私の口からは言えません」の回答。

 

 

おいおい!

その解答まじかよ。励ましてくれよ!

 

 

二度と病院に来てはいけない。いや手術は受けてはいけない。

 

硬く心に誓った瞬間でした。

 

手術は上手くいったのでしょう。

 

 

しかし、現在、私の右目は、光は感じますが見えていません。

 

 

でも、これで良かったのだと思います。

 

 

物が二重に見えていたらもっと辛いのかもしれません。

 

 

私は、病気になったおかげで、健康の大切さはもちろんの事、

当たり前に毎日生かされているありがたさ。

病気の原因、考え方を前向きにする事の大切さ、

など数え切れないほど多くの事を学びました。

 

 

朝起きて眼が見える事は、当たり前の事だと思っていました。

 

 

でも違ったのです。

 

 

身体をいたわり感謝しているからこそ、当たり前の事になるのでしょう。

 

 

朝起きたらいきなりなった病気。

 

原因が分からないと言われて毎日朝が怖かった。

 

なぜなら、もし反対の眼が同じようになったらどうなるんだろう。と!

片方の目が見えている事に感謝しつつも、不安な日々を送っていました。

 

その後、病気の原因は自分にある、特に食生活にあると言う事を教わり、

知った時、原因がわかり怖さがなくなった事で、どれほど心が軽くなったか。

月日が過ぎるのは本当に早いです。

手術をしてもう20年以上たちました。

次は、私が病気から学んだ事を教える番だと思い今があります。

現代人は整備不良の車と同じかもしれません。

この意味わかりますか?

つづく